2019/03/17

今週は移動が多かった。

火曜の午後から大阪に向かい、Hack OSAKA2019というイベントに参加させて頂いた。

https://www.innovation-osaka.jp/hackosaka/hack-award/

Hack OSAKAは「オープンイノベーションシティ」を掲げる大阪市が、年に一度開催する国際イノベーション会議で今年で7回目だそうだ。展示とかトークショーとか色々盛りだくさんなイベントだったが自分はHackAwardというビジネスプランコンテスト(5分のピッチと3分の質疑のコンテスト)にnnfとして参加した。さすが国際イノベーション会議というだけあってフランス、インド、ブラジル、香港…など国際的な出場者10組のなかで日本のスタートアップは2組しかおらず、会場も数百には入るような大きい舞台だった。

日本語のピッチに関しては慣れてきた感があるけど、今回は英語でピッチ。ORPHE TRACKについてきちんと英語でピッチしたのは今回が初めてだったのでかなり緊張した。だが結果Silver Prize(2位)をもらうことができた。

その後観てくれた人に英語について褒めてもらえたりしたので素直に嬉しかった。自分は半年間バルセロナに留学したことくらいしかないので(公用語カタルーニャ語…)旅行とかは困らないけどビジネスとしては頼りないくらいの英語力なのだが、今回はgoogle翻訳でまず日本語のピッチを訳し(流石に日本語ぶっ込むだけでは自然な英語にならないので英語表現になるように形を整えたりはした)、音声読み上げ機能を使って発音を確認し、それを繰り返し喋って練習した。完璧な英語ではないとおもうけど今だとgoogle翻訳でもかなりいいところまで翻訳してくれるし、今回自分の英語力+google翻訳の力だけで受賞まで行けたのでそれなりに有効な手法なんだと思う。

しかし日本は英語が喋れる人が少ないのでこういう国際的なイベントの運営は難しそうだなと感じる。

先日PnPのEXPOでEXPO Winnerっての受賞したんだけど、その時は日本語でピッチをして、ほとんど日本人のオーディエンスの投票によって優勝した…ので自分はまーよかったんだけど、国際的なイベントということできちんと英語で勝負したEmpathの山崎はずむとか海外から来て出場したスタートアップの方々にはちょっと申し訳ない感じもした。

Hack OSAKAも主催者側に英語が流暢な人ももちろんいたんだけど得意でない人も少なからずいて、海外からの参加者が若干気を使っているような場面も見られた。ただHack OSAKAはイベント全体としてはすごく良くてこういう国際的な取り組みは続いて欲しいなと思った。

木曜〜金曜は初めて北京に行った。

為末さんが誘ってくれて周りのスポーツテック・フードテック系の起業家の人たち、東大の教授とグループで清華大学やその周りの企業などを視察させてもらった。

北京は初めて行ったけどかなり洗練されていた。一つ一つの建物がでかくてアメリカっぽいなと思った。東アジアのごちゃごちゃした感じが見られなかった。あと大気汚染とか感じるかな?と思ってたのだけど全然大丈夫だった。むしろ東京で花粉症に苦しむ自分にとっては楽だった。

調べてみると今や北京は東京よりちょっと空気が悪い、くらいらしい

あと別に寒くもなかった。なんなら東京の方が寒いくらいだった。季節がよかったのだろうか?

清華大学やその周りの企業は非常に進んでいた。ウェアラブル系のデバイスを作っているような人たちもいたが、ちょっと手がつけられないなという感じの進み方の部分もあった。一流の大学があって(清華大学は2019年の世界大学ランキング22位、東京大学は42位)、数年前から国が大きな予算で産官連携の仕組みを作り、先端技術を扱うテック企業が実用化を図り、製造フェイズに入ると中国の別の地域の企業と連携して最速で製品化していくという。基本的な座組みのレベルで離されている。非常に現実的に、強みのある人たちが強みを掛け合わせて、次に進もうとしている勢いを感じた。

最後にふと立ち寄ったレストランで映像がディスプレイで流されていて、気にしなければオシャレで、よくみると面白くて批評性も若干あるような非常にバランスのよい、日本では観たことのないようなタイプの映像が流れていたのが印象的だった。映像や音楽などの文化については東京は進んでいるような感覚があるが、考えてみれば今やTiktokも中国から来ているし、若い人の数で考えれば様々な発明が10倍のスピードで進んでいるのかもしれない。

上で触れた英語力に関しても訪問先の人たちは大概日本人勢より英語が上手かった。教育レベルが高く、労働人口が沢山あり、製造も国内でスピーディに行え、政府が後押ししてくれる中国に対して、日本人は何をしていけばよいのだろう?もしかしたら日本は中国より上、という感覚を持っている日本人がまだいるかもしれないが、実体としては既に何ゲームも離されているし、リソースの問題から考えてこれから差は広がっていくだろう。別に悲観的になるつもりはなくて、国としてはそう言う動きがあって、その前提の中で自分ができることをきちんと考えてやっていこうと思った。

MUFGアクセラレーター

https://innovation.mufg.jp/accelerator/

http://www.bk.mufg.jp/info/pdf/20180316_mufgdigital.pdf

MUFGが主催する邦銀初のスタートアップアクセラレータ・プログラム「MUFG Digitalアクセラレータプログラム」の第3期が今日から始まったのですが、フィンテックが盛り上がり応募企業が殺到するなかなぜか靴屋の我々が選出いただきましてw、期間中様々な支援をしていただけることになりました。
融資、与信、暗号通貨などに関連するスタートアップの中で自分だけ「こうやってスマホで靴が光るんです…」みたいなことを言っていてアウェイ感に気が遠くなりそうでしたが、そんな我々を選出してくださったMUFGアクセラレータの方々のチャレンジ精神には感謝しきれません!

このアクセラレータの中で自分がやりたいと思っているのは主にOrphe TRACKで収集される足のビッグデータの流通経路をつくるところで、健康情報DBとか、ブロックチェーンとか、保険とか、その先の情報銀行とか、これからのウェアラブルが担って行くべき部分を見据えてどういう形で積み上げて行くのが良いか、色々な人と相談しながら考えていきたいと思っています。ここら辺に何か興味持っていただけた方は是非お話しさせてください!

慣れないエリアに一人飛び込んでこっからどーすんだこれ…みたいな感じもあるのですがw、会社つくる前もそんな感じだったし、まあなんとかなるだろ!ということで頑張って成長したいと思います!!

podcast始めます

THE STARTUP PODCAST

2018年は発信していく年にしたいなーと思い、同い年でスタートアップをやっている 山崎 はずむくんと相談して二人でpodcast(ネットラジオ)を始めることにしました。(podcastは好きな人は好きだけど知らない人は全然知らない感じだと思うのですが、iTunesから登録しておくと自動的に更新されるので慣れるととっても便利なので使ってみてください。ブラウザから聴くこともできます。)

コンセプトとしては「スタートアップの、スタートアップによる、スタートアップのためのポッドキャスト」ということで、毎回スタートアップ界隈の面白い人をゲストに招いて当事者同士でわいわい話す、みたいな感じです。スタートアップというと関わりのない業界の方はちょっと敷居が高く感じるかもしれないですが、喋ってみると気さくで面白い人がほんと多いんです。なのでこの番組では基本的にゲストの人間性とかモチベーションの源泉にフォーカスして、ビジネスどうこうというよりはその人のストーリーを聞くようにしていきたいなーと思っており、普段スタートアップと関わりのない人も面白さを知ってもらえるような番組を目指していきたいと思います。

そして栄えある第一回目のゲストなんですが、DMM.make AKIBAはじめ様々な取り組みをつくってきたシリアルアントレプレナーであり、no new folk studioに最初に投資して僕が起業するきっかけをつくってくれた師匠でもある 小笠原 治 さんに出演していただきました。
普通はこんな何人聴くかわからない草メディアに時間を割いてくれる人ではないと思うのですが笑、無理言ってお願いさせていただきました。内容としてもこれ公表してもいいのかっていうくらい色々深い(危ない)ところを語ってくれていて、小笠原さんをよく知る人も知らない人も是非聴いて頂きたい仕上がりになっております。

とりあえず始めようってことで勢いでスタートしたのですが、これからどんどんブラッシュアップしていきたいと思います。方向性など共感してくださった方は応援して頂けるととても喜びます、どうぞよろしくお願いいたします!

日本が一つしかないという問題

先週はシンガポールに出張に行っていた。出張と言っても決まっているミーティングは一つで、あとはnnfを支援してくれている孫泰蔵さん(現在はシンガポール拠点)とnnfの事業について相談、またシンガポールのスタートアップ事情などを教えてもらう、といった漠然とした出張だった。

ここまで漠然とした目的で出張に行くことは初めてだったし、行った後で後悔しないような学びや成果を出せるか少し不安はあった。けど、結果的に言えば近年の出張の中で一番学びが多いと断言できる、手応えのある出張だった。

シンガポールに行って何より肌で感じることができたのは、「活気がある」そして「未来に対して希望がある」ということだった。この数年で何回かシンガポールに行っているけど、行く度に街が洗練されているように感じる。泰蔵さんは未来に対する期待そのものが景気だと言っていた。

泰蔵さんに連れて行ってもらったバーが異常に素敵だった

スタートアップのイベントがあるということでがブロック71という国営のインキュベーション施設にも行ったのだけど、このエリアには既に700社以上のスタートアップが集まっていて、更に拡大して1000社が集まっていく予定らしい。
フードコートなども充実していて非常に楽しそうだった。端的に言って日本にそんなところはないし、仮にあってもスタートアップが集まらないと思う。人口500万人、23区とほぼ同じ大きさの国に、質以前に量で負けている。

フードコートの様子
フードコートの様子

スタートアップのエコシステムをつくる上で、実は質は大した問題じゃないと思った。質が悪い会社は潰れる、それだけだからだ。そもそもスタートアップはリスクが高いことを前提に投資という仕組みが成り立っているのだから、1社が潰れることはある意味失敗ではない。そして量は結構なものを解決する。まずスタートアップ同士の情報交換によってやり方が洗練される、投資家も多くの選択肢のなかで一番良いものを選べば良いので成功率は徐々に上がる、仮にある会社が潰れても似たエリアの企業が成長していれば従業員の仕事は見つかり、コミュニティ内のノウハウは消滅せずに蓄積されていく。
だからとにかくチャレンジをする人は多いほどいいのだけど、これを支える根本が「活気があって」「未来への期待が高い」ということだと思う。

3日位のことなのでシンガポールについて沢山理解したということでもないのだけども。ただ肌感として、日本の一箇所に留まっていては世界の流れに取り残されることはよくわかった。

泰蔵さんは驚くほど日本という国をどうやって活性化するか、日本の中でどうやってスタートアップのエコシステムを発達させるかを深く考えてきた人なので、滞在中何度もそういう話をした。ただ、シンガポールという若い国で成立していることを日本という歴史的にも人口比率的にも高齢化した国で成り立たせるというのは非常に非常に難しいという話に辿り着く。難しいというか単純に、努力して成長するよりも努力せずにこのまま死にたい人の方が多い、ということなのかもしれない。悲しいけど。

出張を経ていろんな考え方をもらって、帰国してからもしばらく考えているのだけど、日本については「日本語で生活できて日本文化が根付いている地域」が日本にしかないことが最大の問題なのではないかと思うようになった。
日本食はうまいとか、治安がいいとか、たしかに日本には良いところがある。だからといって政治や経済の問題を「それでも日本は良い国だから受け入れるしかない」と簡単に諦めてしまっていいのだろうか。自分の手の届く範囲に日本語で生活できて、日本の文化の良さがあって、国としてのシステムも老朽化していない国、地域があれば、僕達の思考は随分変わってくるのではないか?少なくとも、比較対象が必要な気がする。こっちの国では税金はこうだけど日本はこうだとか、あっちの国ではこういう法律作ったけどこっちはどうするみたいな、いつでも移住が考えられる第二の土地を持つことで、自分のいる場所をより客観的に見られるようになるのではないか。

今はただの思いつきなのでどうやったらそれが出来るかわからない。ただシンガポールが約50年で偉大な国に発展したことを思えば、不可能とは思わない。いずれにしろ、何も望まないよりは、自分が未来に期待を持てるかたちを各々探したほうが良い。