(ブログ)会社をつくりました

久しぶりのブログ更新です.最近色々なことが一気に起こって,なかなか情報も確定できなかったので告知できませんでした.お世話になっている方々にもなかなか報告ができず申し訳ありませんでした!!!これから挨拶回りさせていただきたいと思っております.

さて,報告ですが,この度株式会社no new folk studio という会社を創業致しました.「IoT×音楽」をテーマに音楽用インタフェースの開発を主軸に活動する会社です.そして弊社は株式会社ABBA Lab様の支援プログラム「ABBALab Farm Program」に選出いただきまして,11月より秋葉原のDMM.make AKIBAにてハードウェアスタートアップ企業として活動をして参ります.創業したといっても数ヶ月はアクセレーションプログラムのなかで必死で勉強するといった感じで,実際に商売をはじめるのは来年以降になると思います.友人二人とはじめるとても小さな楽器店ですのでどうぞみなさま応援して頂けますと幸いです…!
実は11月半ばからまたスペインに行ったり忙しくしていると思いますが,12月半ばからは落ち着いて秋葉原で開発していると思いますので,付近に立ち寄られた方はお気軽にご連絡ください.

当面は支援プログラムの講習を受けたりしながらIoTなハードウェアをつくるための力を伸ばしていきます.同時に僕がスペインに留学してる間つくっていた「踏み込みで演奏できる靴」LuminouStepを,今後は商品化を目指してno new folkで開発していくことになりました!music hack day Barcelonaでは3賞受賞等話題にしてもらったLuminouStepですが,商品となるにはまだまだ課題がいっぱいです.それでも仲間と必死にブラッシュアップして皆さんの手に届く物にしたいと思っています.どうぞ応援よろしくお願いします!


あと,「no new folkってどういう意味なの?」って結構まわりに聞かれるので,できるだけ簡潔に説明.

folkとは,『民俗,民間, 地方の』といった意味を持つ言葉です.多くの人はこのfolkという言葉に,何か古めかしいイメージを持っています.でも,この先生まれる人も含めてすべての人が故郷や国を持っています.みんなのとってそれぞれのfolkがあって,folkは常に僕達の生活に根ざし,刷新され続けるものです.

「コンピュータと日常的に接する我々にとって,さらにデジタルネイティブ世代にとってのfolk musicを表現する」というのが我々の一つの命題です.そしてテクノロジーが生活に根本的に介在している今現在の僕らのfolkを表現するための「楽器」を開発すること,それが我々のミッションだと思っています.

でも,我々はそうして生まれる音楽を「新しいfolk」だとは思っていません.なぜならfolkとはもともと我々の生活とともに常に刷新されるはずのものだから.この先どのようにテクノロジーが進化して音楽が今の自分たちには想像もできない形に進化していたとしても,表現者が自分の出自に向きあって発信していたらそれはfolkだと思います.ひと時の新しさに固執して形骸化しない,そんな決意を持って,「no new folk」.

 

……ちょっと語ってみちゃいましたがおわかりいただけたでしょうか!??笑

実際語呂がよくて付けただけの気もするし,禅問答のように一生考えていく言葉のような気もしています.

起業の話も今日だけではとても書ききれないので,また追って報告していきます!乞うご期待

Music Hack Day Barcelona 2014 レポート

Music Hack Day Barcelona 2014に参加してきました.ここでは日本人唯一の参加者として,日本語でレポートをしていきたいと思います.僕はよくわからないながらも参加してみて本当に楽しかったし貴重な経験が色々できたので,これを読んだ皆様にも是非参加して頂きたいなと思います! まずMusic Hack Dayとは何かというと,簡単に言うと24時間でチームを組んで音楽に関する発明をしようっていう大会です.アプリやウェブサービス、ハードウェアなど、様々な提案が可能で,ロンドンやサンフランシスコ、MIDEMやSXSW,そして2014からはTokyoなど,世界的に盛り上がっているイベントと言えます. バルセロナで開催されるMHD(Music Hack Dayの略)は今年で5回目,MHDの開催地としては比較的有名で,参加者も多めの開催地です.まず参加希望社は開催の1ヶ月半前くらいに参加者登録を行います.この参加者登録の締切を守らないと絶対参加出来ないので気をつけてください.自分の関心や技術的なバックグラウンド,今回のMHDでハックしたいものなどを書きます.もちろんこの時点ではハックしたいものが決まってないことも多いと思うんですが,モチベーションを見てるんだと思います. 登録をしてセレクションを通ったら無事参加出来ます.MHD Barcelona参加者の特典として,なんと世界有数の音楽フェスティバルSonarが全日無料で見れます!フェスの3日間のパスが200ユーロなので,参加するだけで3万円弱のチケットが手に入るということですね…すごくお得!でも1日目〜2日目夕方のハック期間は基本的にはハックしてるはずなので,自由に観れるのは実質1日半ですね.あとハッカーは期間中の飲み物,食べ物も無料で提供されます!

 

6月11日

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プレミーティング@ポンペウファブラ大学

大会参加者がポンペウファブラ大学にあつまってプレミーティングが行われました.ポンペウファブラ大学ミュージックテクノロジーグループの様々な研究の紹介や,スポンサー企業によるミニライブなど.かなり和やかな雰囲気でした.参加者が集まるのでこの段階でチームを組む仲間を見つけることもできます(僕はできませんでしたが…).

 

 

6月12日

スポンサーの説明
スポンサーの説明風景

朝に会場のFira Montjuïcに集合.受付でパスポート等の身分証明を提示して,Sonar会場へのパスを受け取ります.このパスがあると普通のチケットでは入れないProAreaというところに入れるので優越感があります...

集合するとまずはAPIやデバイスを試供してくれるスポンサー企業達のプレゼンテーションがあります.これを聞いてハッカー達は本日のハック内容を考えます.それが終わったらチーム組みタイム.特に主催者側からの斡旋とかはなくて,各々で勝手に交渉し合ってチームを組みます.今回ルールとして,一つのプロジェクトには最低2人が参加していること,というのがありました.だから全員が誰かとチームを組まないといけません. そして…僕はこのチーム組みでかなり苦戦しました!!!24時間のなかでここが一番辛かったと言っても過言ではないです(;д;) アジア人で参加しているのは僕一人,ヨーロッパ人に比べたら英語もしゃべれないし,何より参加者のなかではwebや音響解析といったプログラミングを専門としている人がほとんどで,ハードウェアをつくって新しいパフォーマンスを提示したいという僕の方向性と合う人がほとんどいなかったのでした.いろんな人と話をして回るんですがうまくまとまらず…チームを組めないまま時間が過ぎ,多くの人達が既に作業をはじめているのに自分だけ取り残されているようで泣きそうになりました…

開発風景
開発風景

でもさらに歩き回って,なんとか同じ方向性の人達を見つけることができました.CornéとJelleというオランダ人の二人組です.二人は筋肉の運動を可聴化するデバイスXth Senth のハッキングに取り組もうとしていました.このXth Senseは肌に取り付ける小型のデバイスから筋肉の微振動?を取得し増幅,Pure Dataベースのアプリケーションで簡単に身振りを音楽表現に取り入れることができるデバイスです.僕は二人の話を聞いてXth SenseにシリアルLEDテープをとりつけて,筋肉の動きから音だけでなく光を出力するようなシステムを提案しました.さらに事前に用意していた僕のLuminouStep(圧力センサーとシリアルLEDテープ付きの靴)を組み合わせて,身体の動きで音楽を演奏出来るようなパフォーマンスを構成しようということになりました.興味ある人がいるか分からないですが入出力をまとめるとこんな感じです.CorneがLiveとMaxを使って音のデザインを,JelleがProcessingを使ってディスプレイに表示するグラフィックのデザインを,僕がハードの制作とセンサーの値の処理,プログラム間の通信等を主に担当しました.プロジェクト名は腕の筋肉を意味するBrachioradialisとなりました(適当).

system abstract
Brachioradialis system abstract

 

6月13日

深夜ガラガラのハッキングスペース
深夜ガラガラのハッキングスペース

色々やってたら簡単に日をまたぎます.ハッカー会場は24時間開放されているのでその場でずっと開発を続けることができます.ところが22時とか夜中にさしかかってくると,結構簡単にみんな帰ります….23時くらいになったらCorneとJelleも帰りました…(TдT) 最終的に夜明けまでやってたハッカーは3~4人くらいでした笑 残ってたのはインド人っぽい人達で,やっぱヨーロッパ人は徹夜で仕事とかしないんだなあって思いました笑 僕は朝までハンダ付けして大和魂みせてやりましたよ!!

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ラストスパート

朝になったらみんな会場に戻ってきます.そしてラストスパート!即席のチームもこの時間になると大分連携が取れてきて,チームってかんじが出てきます.言葉の壁に苦労したからこそ,うまく連携が取れ始めた時の感動はひとしおでした. そして14時になったら開発終了です.昼ご飯を食べて,各チームのプレゼンテーションタイムへ.どのチームも技術力は高いのですが,プレゼンテーションはちょっと笑いを取ったり,ユーモアを交えるチームが多かったです.

脳波で音楽を演奏するチーム
脳波で音楽を演奏するチーム
レゴブロックで音楽を演奏するチーム
レゴブロックで音楽を演奏するチーム

そして↑こちらの動画が僕らのつくったシステムで演奏をしている時の映像です.緊張の瞬間でした…腕の動き,足の動きに合わせて音と光が生成されているのがお分かりでしょうか?通信のレイテンシーとか細かい問題は色々あって完璧とはほど遠いのですが,24時間でなんとか一つのパフォーマンスにまとめることができました!

受賞風景 左の二人がXth Senseをつくっている人達,真ん中が菊川,その右が,右端がJelle
受賞風景 左の二人がXth Senseをつくっている人達,真ん中が菊川,その右がCorne,右端がJelle

そしてなんと,我々のチームはスペイン産業省賞,Sonar賞,Xth Sense賞と3つの賞を受賞することができました!!!!!苦労が一気に報われました(´▽`)今冬に開催されるFICOD2014や来年のSonerへ招待してもらえるみたいなので,さらに進化したシステムをおみせできるようにブラッシュアップしていきたいなーと思っています. いくつかインタビューを受けたりして,大会終了です.そこからは自由にsonar festivalを楽しむことができます!フェスの模様についてはまた別で報告したいと思います. 長くなりましたが,こんな感じでMHD Barcelona,満喫することができました.Sonarと同時に楽しめるということもあるし,バルセロナには良い観光スポットが沢山あるし,お時間ある方は是非参加してみてください.僕も来年も可能であれば参加したいと思っています!See you next MHD!

‘Brachioradialis’ @ MUSIC HACK DAY BARCELONA 2014

I participated in MUSIC HACK DAY BARCELONA 2014 @ Sonar 2014.
And surprisingly, our team (Yuya Kikukawa, Jelle Akkerman, Corne Driesprong) won 3 prizes (Prize of the Spanish Ministry of Industry, Prize of Sonar + D, and Xth Sense Innovation Award) with our body sensor driven performance ‘Brachioradialis’!

 

Brachioradialis is an experimental audio-visual performance exploring audio in your muscles. By using the input from the Xth Sense and the Luminous Shoes, we’re creating music, lights and visuals.

Technical description of the full stack:
– Audio comes from Zth Sense routed through Ableton Live and Max For Live to make it more audible.
– Audio from Zth is processed to data with Pure Data to drive led bracelet and visuals.
– Visuals generated with Processing program.
– Sensors values are processed by a OpenFrameworks program.
– Shoes and LED bracelet are powered by Arduino and use ZigBees for wireless connection.
– All intercommunication is done with Open Sound Control.
– Shoes trigger percussion in Maschine.