podcast始めます

THE STARTUP PODCAST

2018年は発信していく年にしたいなーと思い、同い年でスタートアップをやっている 山崎 はずむくんと相談して二人でpodcast(ネットラジオ)を始めることにしました。(podcastは好きな人は好きだけど知らない人は全然知らない感じだと思うのですが、iTunesから登録しておくと自動的に更新されるので慣れるととっても便利なので使ってみてください。ブラウザから聴くこともできます。)

コンセプトとしては「スタートアップの、スタートアップによる、スタートアップのためのポッドキャスト」ということで、毎回スタートアップ界隈の面白い人をゲストに招いて当事者同士でわいわい話す、みたいな感じです。スタートアップというと関わりのない業界の方はちょっと敷居が高く感じるかもしれないですが、喋ってみると気さくで面白い人がほんと多いんです。なのでこの番組では基本的にゲストの人間性とかモチベーションの源泉にフォーカスして、ビジネスどうこうというよりはその人のストーリーを聞くようにしていきたいなーと思っており、普段スタートアップと関わりのない人も面白さを知ってもらえるような番組を目指していきたいと思います。

そして栄えある第一回目のゲストなんですが、DMM.make AKIBAはじめ様々な取り組みをつくってきたシリアルアントレプレナーであり、no new folk studioに最初に投資して僕が起業するきっかけをつくってくれた師匠でもある 小笠原 治 さんに出演していただきました。
普通はこんな何人聴くかわからない草メディアに時間を割いてくれる人ではないと思うのですが笑、無理言ってお願いさせていただきました。内容としてもこれ公表してもいいのかっていうくらい色々深い(危ない)ところを語ってくれていて、小笠原さんをよく知る人も知らない人も是非聴いて頂きたい仕上がりになっております。

とりあえず始めようってことで勢いでスタートしたのですが、これからどんどんブラッシュアップしていきたいと思います。方向性など共感してくださった方は応援して頂けるととても喜びます、どうぞよろしくお願いいたします!

日本が一つしかないという問題

先週はシンガポールに出張に行っていた。出張と言っても決まっているミーティングは一つで、あとはnnfを支援してくれている孫泰蔵さん(現在はシンガポール拠点)とnnfの事業について相談、またシンガポールのスタートアップ事情などを教えてもらう、といった漠然とした出張だった。

ここまで漠然とした目的で出張に行くことは初めてだったし、行った後で後悔しないような学びや成果を出せるか少し不安はあった。けど、結果的に言えば近年の出張の中で一番学びが多いと断言できる、手応えのある出張だった。

シンガポールに行って何より肌で感じることができたのは、「活気がある」そして「未来に対して希望がある」ということだった。この数年で何回かシンガポールに行っているけど、行く度に街が洗練されているように感じる。泰蔵さんは未来に対する期待そのものが景気だと言っていた。

泰蔵さんに連れて行ってもらったバーが異常に素敵だった

スタートアップのイベントがあるということでがブロック71という国営のインキュベーション施設にも行ったのだけど、このエリアには既に700社以上のスタートアップが集まっていて、更に拡大して1000社が集まっていく予定らしい。
フードコートなども充実していて非常に楽しそうだった。端的に言って日本にそんなところはないし、仮にあってもスタートアップが集まらないと思う。人口500万人、23区とほぼ同じ大きさの国に、質以前に量で負けている。

フードコートの様子
フードコートの様子

スタートアップのエコシステムをつくる上で、実は質は大した問題じゃないと思った。質が悪い会社は潰れる、それだけだからだ。そもそもスタートアップはリスクが高いことを前提に投資という仕組みが成り立っているのだから、1社が潰れることはある意味失敗ではない。そして量は結構なものを解決する。まずスタートアップ同士の情報交換によってやり方が洗練される、投資家も多くの選択肢のなかで一番良いものを選べば良いので成功率は徐々に上がる、仮にある会社が潰れても似たエリアの企業が成長していれば従業員の仕事は見つかり、コミュニティ内のノウハウは消滅せずに蓄積されていく。
だからとにかくチャレンジをする人は多いほどいいのだけど、これを支える根本が「活気があって」「未来への期待が高い」ということだと思う。

3日位のことなのでシンガポールについて沢山理解したということでもないのだけども。ただ肌感として、日本の一箇所に留まっていては世界の流れに取り残されることはよくわかった。

泰蔵さんは驚くほど日本という国をどうやって活性化するか、日本の中でどうやってスタートアップのエコシステムを発達させるかを深く考えてきた人なので、滞在中何度もそういう話をした。ただ、シンガポールという若い国で成立していることを日本という歴史的にも人口比率的にも高齢化した国で成り立たせるというのは非常に非常に難しいという話に辿り着く。難しいというか単純に、努力して成長するよりも努力せずにこのまま死にたい人の方が多い、ということなのかもしれない。悲しいけど。

出張を経ていろんな考え方をもらって、帰国してからもしばらく考えているのだけど、日本については「日本語で生活できて日本文化が根付いている地域」が日本にしかないことが最大の問題なのではないかと思うようになった。
日本食はうまいとか、治安がいいとか、たしかに日本には良いところがある。だからといって政治や経済の問題を「それでも日本は良い国だから受け入れるしかない」と簡単に諦めてしまっていいのだろうか。自分の手の届く範囲に日本語で生活できて、日本の文化の良さがあって、国としてのシステムも老朽化していない国、地域があれば、僕達の思考は随分変わってくるのではないか?少なくとも、比較対象が必要な気がする。こっちの国では税金はこうだけど日本はこうだとか、あっちの国ではこういう法律作ったけどこっちはどうするみたいな、いつでも移住が考えられる第二の土地を持つことで、自分のいる場所をより客観的に見られるようになるのではないか。

今はただの思いつきなのでどうやったらそれが出来るかわからない。ただシンガポールが約50年で偉大な国に発展したことを思えば、不可能とは思わない。いずれにしろ、何も望まないよりは、自分が未来に期待を持てるかたちを各々探したほうが良い。

 

 

 

とりとめなし日記

前回ブログを更新してから大分時間が経ってしまった。
ちゃんとした文章を書こうとすると気負って滞ってしまう。どうせ文才もないので、これからはちゃんとしてなくても更新しようと思う。とりあえず今回はとりとめもなく最近思ったことを書いてみようと思う。

まずはNMB48の須藤凜々花さんの件。最近で一番気持ち悪かった。
須藤凜々花さん自身は多分不本意な流れでああなってしまって、若いしテンパったんだと思うんだけど、若いのに曲がりなりにも自分で考えた誠意を実行して素敵だと思う。その須藤さんに対して投票していたファンの人とか、もともとAKBを応援している人ががっかりしたというのは、馬鹿馬鹿しいけどまあ理解できる。気持ち悪かったのはそれを第三者として「AKBは恋愛禁止なのにけしからん」「お金をもらってやっているのにプロとして失格だ」みたいなことを言ってた関係のない大人達だ。
そもそも、若くて純粋な女の子を集めて「この娘達は恋愛我慢するんでお金落としてあげてください」という歪な構造をつくったのは大人で、アイドル本人ではない。恋愛禁止を掲げるグループに入ったのも選択肢の中でそれを選ぶしかなかったからで、同じくらい人気があって恋愛禁止じゃないグループがあればそれを選んでいたはずだ。しかも、そのとき十代半ばとかの、判断力のない子どもの選択だ。
「彼氏がいないならCDを何枚も買って投票する価値があるけど彼氏がいるなら価値がない」、という不健全な論理を、百歩譲ってAKBファンのなかで共有されることは仕方ないとしても、一般の社会は受け入れる必要は無いと思う。そもそものシステムに問題があるので、大人だったら「こんな歪んだ総選挙もう止めたほうが良くないですかね」が普通ではないのか。というか仮にそれが社会的にどれだけ悪だったとしても、20歳の若者のミスを大物芸能人やマスメディアが総叩きにするというはどうかしていると思う。

 

UberのカラニックCEOが辞任したのはかなり衝撃を受けた。もちろんUber自体がなくなるわけではないんだろうけど。覇権的ポジションにある企業がこういうかたちで崩れていく場合があるんだなーという勉強。

 

HUNTER x HUNTERが連載再開した。HUNTER x HUNTERは非常にフェアな漫画で、登場人物がみんなプロフェッショナルなので、すべてが勉強になる。しばらく毎週生きる活力になりそうだ。

 

将棋で藤井聡太四段の連勝が29でストップした。卓球の張本選手といい14歳すごいですね。僕としては藤井くんが幼少期からAIと対戦して育ったとか、親がAIだったとか、実はインプラントしていて情報統合思念体から指示を受けているとかそういう展開があったらいいなあと思ってるんですが。29連勝という絶妙なところでストップしたから、まだこれからもやることがあるというか、未来がある感じがしますよね。

 

都議選では都民ファーストの会が圧勝した。僕は都民ファーストの会を特別応援したりはしていないけど、最近の流れへのフィードバックというか、変化が感じられてよかった。
ネットでは政策がないとか人材不足みたいなことを言っているのも見受けられたけど、それは新しい党だから当たり前だと思う。そこはスタートアップと同じだ。最初は実力もないし人もいなくて、ビジョンだけある。でも意外とそのほうが実力もあって人も豊富な大企業より素早く大きなことをやり遂げられる場合がある。無批判に信用することはもちろん違うけど、変化を怖れず色々やってもらえたらいいなと思う。僕達も2020に向けてチャレンジしようとしているし、東京にもチャレンジしてもらいたい。

 

最近社内ではOrpheの次の展開の開発を行っていて、まだ公表できないことが多いけど、社内は結構盛り上がっている。去年は初めての量産、発売でやりたいこと以上にやらないといけないことが多かったので、イベント満載で楽しかったんだけど、あまり先のことを考える余裕がなかった。一方今は少し落ち着いていて、対外的には見えづらいのだけど、日夜靴の未来など考えているので楽しい。今はとりあえず色々インプットしたりしている。あと2ヶ月くらい頑張ればいろんなものがかたちになってくるのではないかと思われる。

 

本当にとりとめがなかったけど今回はこれでおしまい。須藤さんの件だけ長くなってしまった…実際は個人的にはAKB結構好きだったりします。でも男だったら好きな女の子の幸せを願ってあげたいよね。

 

 

失われた30年的なものを求めて

重要な資料制作があったのでここ2〜3週間そのことで頭がいっぱいだった。昨日とりあえず提出したので若干落ち着いたけど。明日からもやることいっぱいあるけど。

そうはいってもGWは本くらい読みたいと思ってAmazonで探したら、昔読んでいた村上龍の「全ての男は消耗品である」がKindle Unlimitedで無料になっていたので読み直すことにした。

僕は20代の前半、社会的には何もしてないころ、村上龍が好きな時期があった。『半島を出よ』とか『タナトス』とか『歌うクジラ』とかエッセイが好きだった。今思えばその頃は社会に不満があって、まったく何をやればいいのかわからなかった。そういう人と相性がいいのだと思う。
この電子書籍では1984年8月~2013年9月の30年間分のエッセイが一つになっていてなかなか壮観だ。

ざっくり読み直してみて、この人は良くもこんなに長きに渡って主張を続けているのだなと驚いた。恋愛、音楽、経済、政治など話題は多岐にわたるのだけど、全てに独特な視点があって、しかも基本的に主張は一貫している。これだけはっきりと主張をしているのに、30年前の主張と今の主張を一冊にまとめることができるというのはそれだけですごいことだ。色々と面白いのだけど、以下はそのなかで特に印象に残った文章の引用。

IT革命も同じだ。ITの進歩によって、インターネット機能を持つ家電製品が開発されたり、双方向のデジタル放送が開始されたり、と言うようなバラ色の未来を暗示するようなことだけをマスメディアは伝えようとする。
 マスメディアが間違っていると言うわけではなくて、今のところ、日本のマスメディアにはそういう伝え方しか考えられないのだ。他の伝え方があるかもしれないと言うことをおそらく考えたこともないだろう。
 現在の日本のマスメディアには、日本人の中で利害が衝突すると言う事実を伝える文脈がない。IT革命と言うのは日本の造語だが、とりあえずそういったものがこれから起こるとして、その恩恵が日本人全体に行き渡ると言う事はない。
2001年4月「勝ち組と負け組という嘘」より

日本経済と言う大きなくくりで言うと、本当はそんなものどうでもいいのだ。
だが日本経済の行く末に危機感を持ったところで、ほとんどの日本人は日本経済という巨大な問題をどうすることもできない。
テレビの経済番組などでは、例えば日本の国際競争力の低下が問題にされることがあるが、どうしてそんなことが取り上げられるのだろうか。日本の国際競争力が低下しても、自分の能力、あるいは自分の会社の生産性の国際競争力が上昇すればそれでいいはずなのに、問題になるのは「日本の」国際競争力なのだ。
2002年10月「日本経済なんかどうでもいいという態度」より

 

村上龍は日本のメディアが日本人同士のなかで起こる格差を報じる文脈を持たないことを度々指摘してきた。2017年になった現在でもその問題はまるで変わっていないように感じる。

僕たちの界隈で言うと、「IoTで日本のものづくりはどう変わるのか」「AIで日本企業は再生するのか」といった文脈の話は本当によく見る気がする。確かに日本にはものづくりで抜きん出た技術を持った企業があるのでその人達がIoTやAIを活用すれば莫大な利益を稼げるかもしれない。でも、仮にものづくりで抜きん出た技術を持った企業がIoTやAI技術を駆使して利益を上げたとしても、それはある企業が飛躍的に利益を伸ばすというだけの話で、日本国民全体がそれを真似できるわけではないし、日本国民全体の雇用を増やすことにもならない。逆に自動化が進むことによって雇用が減ったり、場合によってはその会社の従業員が減ることもありえる。別に悲観的な話をしたいわけではなくて、単純に主語を「日本」にすることがフェアじゃないという話。

以前一度だけ中国の経済誌からインタビューを受けたことがあるのだけど、最初にABBALab.に投資を受けた時のバリュエーションはいくらで何円投資されたのかとか、Orpheの開発にかかった初期費はいくらで原価はいくらだとか、中国の経済界に知られることがこっちの得になると全く思えない直球の質問をバンバンされて驚いたことがある。それだけならただのグイグイ来るインタビュアーなんだけど、彼女はなんと僕が個人的にYouTubeにアップしてる楽曲も一通り聴いてきていて、私はajisaiという曲が一番好きでしたとか、この歌の歌詞は何を意味していますかとか、私はあなたの以前の音楽活動がこういうふうにOrpheにつながっていると思ったんですけどあってますかとか、僕個人に関する質問もかなり深いレベルでしてきた。ずいぶん僕のこと調べてるんですねと驚くと、インタビューするんだから当然でしょ、と応えられた。そこまでされると込み入った質問をされても不躾という印象は全くなくて、この人は本気で調べて、読者に何かを伝えようとしてるのだと感じる。

正直なところ日本のインタビューではそういう経験はない。製品の概要説明してもらえますかって言われて、「なんでこういうものをつくろうと思ったんですか」って聞かれて、「つくる上で一番苦労したのはどこですか」って聞かれて、最後「日本のものづくり産業はどうなっていくと思いますか?」的な漠然とした質問をされて終わり、的なケースは悲しいけど多い。僕自身も立場上リスキーな発言は避けるので、大体同じような記事になってしまう(ダメだ…)。

要するに日本のメディアはインタビュー相手にも読者にも忖度しているのだと思う。相手が応えることにリスクがある質問は最初からしないし、読者が受け入れづらい内容は掲載しない。ある意味では誰も傷つかなくて済む優しいやり方だ。でもこの忖度はメディアの一種の病気なので、徐々にメディアの価値そのものを奪ってしまう。茂木健一郎さんが今のお笑いに切れるのもわからなくはないのだ。。。

流れで書いてしまったけど僕はメディア批判をしたいわけではない。数十年たってもこういうことは変わらないんだねという話と、とりあえず自分はできるだけフェアな言い方をするように心がけようという話。

 

しかし、コーネリアスがこんなギターソロを弾くとはねえ…

テレキャス弾きたくなった。